ビットコインゴールドは2017年11月にビットコインのハードフォークによって誕生した仮想通貨だよ。
ビットコインの中央集権化したシステムを変えることが目標としたコインなんだ。
この記事を読むことで、
- ビットコインゴールド(BTG)が何か分かる
- ビットコインゴールド(BTG)の特徴が分かる
- ビットコインからのハードフォークで誕生した。
- ビットコインの中央集権化を改善することが目的。
- ビットコインのアルゴリズムがEquihashに変更されたことにより、ASICでのマイニングを行うことができない。
- リプレイアタックに対応している。
ビットコインゴールドとは
ビットコインゴールドは、ビットコインのハードフォークによって誕生したアルトコインです。
ビットコインの中央集権化を改善するために香港のマイニンググループ「LightningASIS」により作られました。
ビットコインのマイニングは当初多くのマイナーが参加できるものでしたが、今ではASIC(Application Specific Integrated Circuit)というマイニング専用マシンで行うことが主流となりました。
なので、高価なASICを用意できる一部のマイナー集団が独占的に利益を得ている状態です。
この点を改善するために、ビットコインゴールドでは、ビットコインのSHA256というアルゴリズムを変更し、Equihashを採用しています。
<SHA-256>
SHAとはSecure Hash Algorithm 256-bitの略で、一群の関連した暗号学的ハッシュ関数のことを指す。
簡単に表すと、ビットコインのブロックチェーンに利用されている暗号技術です。
<Equihash>
PoWでのマイニングを行うためのアルゴリズムです。
GPU(グラフィックボード)を使って計算を行います。
ビットコインのマイニングでは、マイニング専用のASICによって、特定のマイナーよるシェアの独占といった問題が発生しています。
EquihashはASIC耐性のあるアルゴリズムとされており、Equihashは計算に大量のメモリを必要とする仕組みをとることで、特定マイナーによる独占問題に対抗しています。このことをASIC耐性と言います。
理念としてはネム(NEM)と通ずる部分があるね!
ビットコインゴールド(BTG)に関してはビットコインマイニングの特定マイナーの独占を改善することが目的だね。
ビットコインゴールドの特徴
Equihashへのアルゴリズムの変更
ビットコインゴールドの最大の特徴は、ビットコインのSHA256というアルゴリズムがEquihashに変更されたことにあります。
この変更によりビットコインゴールドはビットコインのマイニングで利用されている、ASICというマイニング専用マシンを利用できなくなりました。
その代わりにビットコインゴールドのマイニングでは、家庭用パソコン(GPU)を使ってマイニングができるようになっています。
これにより今までは一部の高性能マシンを使っているマイナーに独占されていましたが、マイニングのハードルが低くなり、より多くのマイナーがマイニングに参加できるようになることで、中央集権化の改善が期待できます。
リプレイアタックへの対応
ビットコインゴールドはリプレイアタックにも対応しているとされています。
<リプレイアタック(反射攻撃)>
不正送金・出金の手法の1つです。
分岐前のブロックチェーンで有効な取引が分岐後のブロックチェーンでも有効になることを利用して、悪意のある者によって送金者の意図しない送金がされてしまうことです。
リプレイアタックが起こりやすいのが、ハードフォークによって異なるブロックチェーンに分かれた時です。
仮想通貨が2つのブロックチェーンに分かれた場合、片方のブロックチェーンで行われた取引データを悪用すると、もう片方のチェーン上にある仮想通貨を不正に送金できてしまうのです。
リプレイアタックへの対策はリプレイプロテクションと言います。
ビットコインゴールドではこのリプレイアタックに対処する下記機能を実装したとされています。
- SIGHASH_FORK_ID
- オプトインリプレイプロテクション
・SIGHASH_FORK_ID
トランザクション内にSIGHASH_FORK_IDという印を付けておきます。もしブロックチェーン上に印のついていないトランザクションがあれば、リプレイアタックによる取引とわかります。
・オプトインリプレイプロテクション
ブラックリストアドレスと言われるアドレスに、「少額のビットコインゴールドを送金すること」で、この履歴が目印になりリプレイアタックと判断されます。
51%攻撃のターゲットになった
2018年5月に発生した51%攻撃の表的になり、取引所から約1750万ドル(約20億円)が盗み出されてしまいました。
51%攻撃とは悪意のある集団がブロックチェーンの取引承認権を独占して、不正な取引の承認ができてしまうことです。
一度送金したアドレスとは別に、他のアドレスにも仮想通貨を送金してしまうという、不正取引を承認する二重支払いが可能になってしまうのです。
この攻撃は取引所を対象としたもので、個人投資家の仕業ではないとビットコインゴールド開発チームは分析しています。
通貨単位 | BTG |
発行上限枚数 | 2100万枚 |
特徴 | ・ビットコインの中央集権化を改善するためにハードフォークによって誕生した。 ・ビットコインのSHA256というアルゴリズムからEquihashに変更された。 ・ASICでのマイニングを行うことができない。 |
時価総額 | 51,052,800,381 |
取扱業者 | Binance、Bitfinex、Bittrex、Huobiなど |
- ビットコインからのハードフォークで誕生した。
- ビットコインの中央集権化を改善することが目的。
- ビットコインのアルゴリズムがEquihashに変更されたことにより、ASICでのマイニングを行うことができない。
- リプレイアタックに対応している。