仮想通貨が機能する上で、非常に重要な技術なのがブロックチェーン技術だよ。
ブロックチェーンとはどのような技術なのか解説するね!
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンは日本語では分散型取引台帳と呼ばれており、取引データを記録した台帳のことです。仮想通貨の取引履歴のことをトランザクションと呼び、複数のトランザクションをまとめたものをブロックと呼びます。
ブロックとは一定期間(約10分間)の取引データのことをです。
このブロックが鎖(チェーン)常に連なって保存された状態がブロックチェーンです。
おぉ!まさにブロックチェーン!!
ブロックチェーンの改ざんはできない
ブロックチェーンはこのようにブロックが複数連なった状態です。なので、改ざんを行うと前後のブロックとの辻褄が合わなくなってしまいます。
改ざんを行うためには、それより新しい取引についてすべて改ざんしていく必要があることから、データの破壊が極めて困難であると言われています。
ビットコイン=ブロックチェーン?
世間では「ビットコイン=ブロックチェーン」のように認識されていることもありますが、これらは違うもので、ビットコインはブロックチェーンの技術を応用しているということです。
ビットコイン以外でのブロックチェーンの応用例としては、オンライン投票やバックオフィス業務のプロセス自動化などが挙げられます。
ブロックチェーンの種類
ブロックチェーンには大きく分けて、
- パブリック型
- コンソーシアム型
- プライメード型
の3つの型があります。
パブリック型
ビットコインやイーサリアムなど、仮想通貨と呼ばれるもののほとんどがこのパブリックチェーンです。中央集権的な管理機関を持たず、不特定多数の誰でも自由に参加することができます。
また取引がすべて公開されており、透明性が高いことが特徴です。一方でルールを変更するためには参加者の一定数以上の合意を勝ち取る必要があるため特定の誰かの意思で勝手にルールを変更することはできません。
コンソーシアム型
コンソーシアムとは「互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や人の集団、共同事業体」という意味です。
コンソーシアムチェーンは管理主体がいるブロックチェーンです。その管理主体が複数の企業や団体で構成されており、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの中間的な存在です。
仮想通貨の中での代表的なものはリップルです。リップルはビットコインのような誰でも利用できるものではなく、リップルを※ブリッジ通貨として活用したい銀行などの中からリップル社に選ばれた企業が、コンソーシアムを組んで承認者として活動しています。
※ブリッジ通貨
2つの通貨をつなぐ橋渡しとなる通貨のことで、主なブリッジ通貨の活用例としては国際送金があります。
プライベート型
プライベートチェーンは単独の管理者が存在し、ネットワークに参加するためには管理者の許可が必要なブロックチェーンです。
パブリックチェーンに比べると透明性・公共性が低く中央集権的な要素が含まれますが、パブリック型のように参加者の賛同がなくとも、管理者の許可によってコントロールできるため、金融システムの管理などに活用できるとされています。