現在では数千種類あるとされる仮想通貨だけど、そのはじまりは2008年に発表されたある論文だったんだ。
仮想通貨はどのような歩みで世の中に広まったのかみていこう!
ある論文から仮想通貨は始まった
仮想通貨の始まりは2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物がネット上に公開した論文です。
その論文の内容はP2P技術を駆使した通貨のアイデアで、ブロックチェーンの基本構造やマイニングの仕組み、半減期の必要性などが語られていました。
その内容に興味を持ったエンジニア達が有志で開発を進め、後に仮想通貨がこの世に誕生することになるのです。
2009年1月、ブロックチェーン上に「genesis blok」と呼ばれる最初のブロックが形成されたのが、仮想通貨誕生の瞬間でした。
この時のビットコイン相場は1BTC=約0.07円でした。
やばーー!この時に爆買いしたい(T T)
いや、この時に価値を感じて買うのまず無理だよ。
安いということは、価値を感じる人が少ないということだからね。
最初のビットコイン取引
ビットコインが初めて実際に取引に使われたのは2010年5月のことです。
当時、フロリダに住んでいたプログラマーのラズロー・ハニエツがインターネット上で「10,000BTCとピザ2枚を交換してくれる人はいないか」と呼びかけました。
その呼びかけに、ロンドン在住の学生ジェレミー・スターディヴァントが応じたのです。
ジェレミーはアメリカの大手宅配ピザのパパ・ジョンズに25ドルでピザ2枚を注文しました。
その後ラズローはこのピザ2枚を無事に受け取り、ジェレミーに10,000BTCを支払ったのです。
実際に店舗との間でビットコイン決済が行われたわけではないですが、この逸話は現在でも「ビットコインピザデー」として語られ、5月22日はユーザーの間で記念日になっています。
ピザ2枚っているのが、また良い逸話だね。
新たに登場するアルトコイン
仮想通貨の中でも最も有名なのはビットコインですが、それ以外にもアルトコインと呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨が次々に誕生しました。
2013年にはリップル、2014年にはイーサリアムといった、今では有名なアルトコインが続々と誕生しました。現在では2000種類近くの仮想通貨が誕生しています。
仮想通貨取引所の誕生
2014年4月にはZaifの前身である仮想通貨取引所etwingsが開設されました。
これに続き、同月にBtcBox、5月にはbitFlyer、6月にはbitbank、Quoineが日本国内で仮想通貨取引所が次々とサービスを開始しました。
仮想通貨の歴史としてはサトシ・ナカモトの論文が発表されてから14年、ビットコインが誕生してから13年と新しいシステムですが、この短期間にさまざまな出来事があり、市場の成長と暴落を繰り返しながらも、市場規模を拡大しています。
2008年11月 | ビットコインの概念が発表される |
2009年1月 | ビットコインが初めて譲渡される |
2010年5月 | ビットコインでピザが買われる |
2010年7月 | マウントゴックス取引所が創設される |
2012年11月 | 最初の半減期 |
2013年12月 | 1BTC=12万円に上昇 |
2014年2月 | マウントゴックスが破綻 |
2015年1月 | 1BTC=2万円まで下落 |
2015年8月 | ビットコイン支払いに対応した店舗が世界で16万店に |
2016年7月 | 2度目の半減期 |
2017年8月 | ビットコインが分岐してビットコインキャッシュが誕生(ハードフォーク) |
2017年11月 | 1BTC=80万円まで上昇 |
ひぇぇー!この短期間に物凄い値動きだね!
すごいよね。もし一番初めにビットコインを買っていたとしても、
価格が暴騰したタイミングで売りたくなってしまうと思うよ。