ゼロから学ぶ仮想通貨

【ライトコイン(LTC)】色々な種類の仮想通貨

うみぞう

ライトコイン(LTC)はビットコインのソースコードをもとに作られたアルトコインだよ。

そのため機能面でビットコインを共通する部分も多くある。

この記事を読むことで、

  • ライトコインとは何なのかが分かる
  • ライトコインの特徴が分かる
  • ライトコインとビットコインの違いが分かる
  • ビットコインのソースコードをもとに開発されたコイン
  • ライトコインはビットコインよりトランザクションの処理時間が短い
  • ライトコインはビットコインより発行上限枚数が多い
  • ライトコインはSegwitを導入し、ライトニングネットワークに対応している

ライトコインとは

ライトコインはビットコインと同様、決済用の仮想通貨として2011年10月に開発されました。

ビットコインのソースコードをもとに開発されているため、ライトコインとビットコインはよく似たシステムを多く採用しています。

<ソースコード>
プログラムの設計書のようなものです。
何かのプログラムを作る際に、そのプログラムに「どのような動作をさせたいか」という処理内容を書いたテキストファイルのことです。

ビットコインを「金」とした場合、ライトコインは「銀」に例えられることがあります。

ライトコイン開発者:チャーリー・リー

チャーリー・リーはコートジボワール生まれのアメリカ国籍を持つ中国人です。

13歳の時に家族と共にアメリカに移住し高校卒業後はマサチューセッツ工科大学に進学、コンピュータ・サイエンスを専攻し、学士号と修士号を取得しました。

その後Googleのエンジニアとして6年間働きますが、その間にビットコインとブロックチェーン技術に深い興味をもち、ライトコインを開発しました。

チャーリー・リーは、「ビットコインが金なら、ライトコインは銀をめざす」と発言していて、基本的な通貨の仕組みはビットコインとあまり変りませんが、ライトコインはビットコインよりも希少性が低く、発行総枚数や流通量が多い点が特徴です。

ライトコインとビットコインの違い

トランザクションの処理時間

ビットコインをもとに作られたライトコインですが、両者の最も明確な違いはトランザクションの処理時間です。

<トランザクション>
ブロックチェーンの1つのブロックの中に書き込む一連の取引データ処理のこと。

トランザクションの処理時間は取引が完了するまでの時間です。

つまり、ライトコインはビットコインに比べ取引承認までの時間が短く、素早く決済ができる分散型システムのコインです。

どの程度違うのかというと、ビットコインのブロック生成時間が約10分なのに対し、ライトコインのブロック生成時間は約2.5分とされており、4倍から5倍も早く取引承認がされるため、ビットコインに比べて迅速な取引を行うことが可能となっています。

発行上限枚数の違い

ビットコインの発行上限が2100万枚なのに対して、ライトコインの発行上限枚数は8400万枚です。

ライトコインの特徴

ライトコインはメジャーな仮想通貨として初めてSegwit(セグウィット)を導入しました。

Segwitを導入したころにより、ライトコインはライトニングネットワークにも対応することが可能となります。

<Segwit(セグウィット)>
ブロックに格納された記録を圧縮することで、ブロックサイズはそのままにより多くのデータを格納することができるようにする技術です。

スケーラビリティ問題を解消する方法の1つです。

Segwitでは過去のルールは無効にならず、ブロックから取引データに含まれる署名をWitness領域に分離するという新しいルールを追加するもので、ソフトフォークに当たります。

<ライトニングネットワーク>
ブロックチェーンの外部で取引を処理をするため、バイパスのようなチェーンを作る技術こと。これにより処理を分散させることで、ブロックチェーンの負荷を軽減し高速に処理ができるようになります。

ライトコインはもともと決済用の仮想通貨として開発され、決済サービスへの実用化に力を入れていることから、この技術の導入が進めば、今後ライトコインが決済手段として広く世間に浸透する可能性があります。

さめ吉

ライトコインが僕たちの身近な存在になる日がくるかもしれないね。

通貨単位LTC
発行上限枚数8400万枚
特徴・ビットコインが仮想通貨という概念を具現化してものであるのに対し、ライトコインは実用性を高めるために開発されたコイン
・ビットコインと共通部分が多く、ビットコインは「金」、ライトコインは「銀」に例えられる
・日本ではありまり馴染みがないが、海外では盛んに取引されている
・ライトニングネットワークを導入することができる
時価総額(円)521,539,474,826
取扱業社bitFlyer、コインチェック、ビットバンク、GMOコイン、DMM Bitcoinなど
※2022.10.3現在
  • ライトコインはビットコインのソースコードをもとに開発されたコイン
  • ライトコインはビットコインよりトランザクションの処理時間が短い
  • ライトコインはビットコインより発行上限枚数が多い
  • ライトコインはSegwitを導入し、ライトニングネットワークに対応している