ゼロから学ぶ仮想通貨

【19.ブロックチェーンで可能なことと不可能なこと】暗号資産(仮想通貨)を始める前の基礎知識

うみぞう

ブロックチェーン技術により、今までにできなかったことができるようになってきたよ。その一方でブロックチェーンは万能な技術ではなくて、できないこともあるんだ。

今回はブロックチェーンの得手不得手を紹介していくよ!

ブロックチェーンで可能なこと

記録を残し証明する

ブロックチェーンは基本的に記録を残すことに特化した技術です。ブロックチェーン上に記録することにより、その存在を証明することができます。

通常、証明とは信頼のおける第三者がおこないます。たとえば、銀行は預金を証明し、法務局は不動産や会社の登記を証明し、公証役場は遺言を証明します。

このような証明を第三者ではなくブロックチェーンに記録されているとういう事実で行えるようになることで、証明するための第三者が必要なくなり、第三者に支払うコストを削減することができます。

うみぞう

今後、ブロックチェーン技術により金融や行政は劇的に変化していく可能性があるよ。

さめ吉

僕たちの生活も変わりそうだね!

契約の自動化

ブロックチェーンにはプログラムによって契約を自動執行するスマートコントラクトという機能があります。
スマートコントラクトとは自動販売機に例えることができます。

自動販売機では

  1. 商品の選択
  2. 代金の支払い
  3. 商品の提供(発送・到着)
  4. お釣りの返却

上記のプロセスを自動的に行います。このような一連の流れを他に応用できれば、プロセスごとの仲介者が不要になることによる中間手数料の削減や、決済からサービス提供までの大幅な時間短縮など、人々の生活を大幅に変える可能性があります。

さめ吉

よく考えてみると、買い物しようとする度に何かと手数料が掛かってるよね。それが無くなるのはありがたいな!

ブロックチェーンで不可能なこと

革新的なすごい技術であるブロックチェーンですが、何でもできる万能な技術ではありません。当然できないものもあります。

データの内容が正しいか判断することはできない

ブロックチェーンでは正誤を判断することはできません。ブロックチェーン上に記録されたものが改ざんされたかどうかはその仕組み上判断できますが、その記録されたもの自体が正しいものかどうかを判断することはできません。

つまり、ブロックチェーンに記録されたデータが元々間違ったものであった場合、その後も間違ったデータを保持し続けることになります。

デジタル化できない情報は扱えない

ブロックチェーンはあくまでデジタルデータを記録するものなので、デジタル化できない情報を扱うことはできません

しかし、ブロックチェーン技術単体では不可能なこのでも、現実世界の事象をデジタルデータ化して共有する※IoT技術やデータの判断を行うことができるAI技術と掛け合わせることにより、社会を変えるテクノロジーなるはずです。

※IoT技術
「IoT(Internet of Things)」とは「モノのインターネット」を意味し、家電製品・車・建物など、さまざまな「モノ」をインターネットと繋ぐ技術です。

さめ吉

ブロックチェーン技術単体では不可能でも、他の最新技術と組み合わせれば色々できるようになるんだね!