スケーラビリティ問題とは仮想通貨の送金スピードが遅くなってしまう問題のことを言うんだ。
では一体なぜそのような問題が起こってしまうのかを説明するね!
スケーラビリティ問題とは
仮想通貨はブロックチェーンで管理されていますが、このブロックの中に記録されるデータの容量が多くなると処理に支障が起きて、送金や決済の遅れの原因となります。この問題をスケーラビリティ問題と言います。
ビットコインの場合、ブロックサイズは1MBで10分間に1回のブロックが生成されると決められているため、ブロック容量が小さくすぐに満杯となってしまい、他のアルトコインにくらべて処理が遅れやすいです。
一番最初に誕生したコインだけあってビットコインは性能的には劣るんだね。
ブロックに入り切らないデータが増えれば増えるほど処理能力は低下し、送金の遅れだけでなく最終的には送金が承認されないといったことも発生してしまいます。
仮想通貨にとってスケーラビリティ問題は重要な課題です。
スケーラビリティ問題の解決策
仮想通貨は決済や送金の新しい形として注目されており、決済や送金の遅延がよく起こるようでは実用上問題があると言わざるを得ません。仮想通貨の重要な課題であるスケーラビリティ問題をどうやって解決するのでしょうか。
解決策としてはこれらがあります。
- ブロック容量を拡大する
- ブロックに書き込むデータ容量を小さくする
- ブロックの生成時間を短縮する
- ブロックチェーン外で取引を行う
しかし、どの解決策もメリットとデメリットがあり、本質的な解決には至っていません。
スケーラビリティ問題が簡単に解決できない理由
スケーラビリティ問題の解決が簡単にできなり理由としては、どの解決策にもメリットとデメリットがあり、どの方法で解決すれば良いのか意見が分かれてしまうことが挙げられます。
仮想通貨は非中央集権的な運営がされているため、問題を解決しようとしても、取引参加者全員の合意が得られなければならないため実行に移すことができないのです。
実際にビットコインのスケーラビリティ問題において、ブロック容量を拡大すればよいと考えるグループと、ブロックに書き込むデータ容量を小さくすればよいと考えるグループの対立により、ビットコインのハードフォークが起こり、2017年にビットコインキャッシュが誕生しています。
このような問題解決をする場合に、中央集権であれば一声で済むことなのに、非中央集権だと平行線を辿ってしまうんだね。非中央集権であることのデメリットを実感するね!
どちらも一長一短だよ。両方の良い所どりは難しいかもね。