取引データが保存されたブロックが分岐・分裂することをフォークと言う。フォークにはソフトフォークとハードフォークの2種類があるよ。
ここではその違いや特徴を紹介していくよ!
ソフトフォークとは
ブロックチェーンとは、その名の通り取引データの保存されたブロックがチェーン状につながることで形成されています。
ソフトフォークとは、そのチェーンが互換性のあるチェーンへと分岐することを言います。
バージョンアップをするイメージです。
ソフトフォークの特徴
ソフトフォークの特徴として、過去のルールから新しいルールにチェーンが分岐した後も、それまでのブロックと互換性があることがあげられます。
その後、過半数のマイナー達が新しいルールを支持しチェーンが長くなると、ブロックチェーンは新しいルールに収束されます。
もし仮に過去のルールが過半数の支持を集めた場合には、ブロックチェーンは分裂することなく、過去のルールに収束します。
つまり、ソフトフォークではブロックチェーンは永続的には分裂せず、最終的にどちらかのルールに一本化されることになります。
ソフトフォークはコインのバージョンアップのために行われるんだ。
ソフトフォークの事例
実際のソフトフォークの事例としては、Pay to script hash(P2SH)やSegwitがあります。
Pay to script hash(P2SH)
Pay to script hash(P2SH)とは※マルチシグネチャのための方法の一つで、ビットコインを送金するために複数のデジタル署名が必要になることから、ビットコインではPay to script hash(P2SH)を取り入れるソフトフォークを行ったことで、送金のセキュリティが高まる結果になりました。
※マルチシグネチャ
マルチシグ(マルチ・シグネクチャ:Multi Signature)とは、仮想通貨(暗号資産)を送金する際に複数の署名、つまり複数の秘密鍵が必要とされるアドレスのことです。
通常のアドレスは必要な秘密鍵が1個ですが、マルチシグの場合は複数個に分割されていて、そのうちの一定数の秘密鍵が合えば送金できるというイメージです。
Segwit
Segwitはブロックに格納された記録を圧縮することで、ブロックサイズはそのままにより多くのデータを格納することができるようにする技術です。
Segwitでは過去のルールは無効にならず、ブロックから取引データに含まれる署名をWitness領域に分離するという新しいルールを追加するもので、ソフトフォークに当たります。
Segwitをすでに導入している仮想通貨としてはデジバイト、ライトコイン、モナコイン、ビットコインがあります。