ハッキングによる仮想通貨の流出事件は、世界規模でみると非常にたくさん発生しています。
その影響で仮想通貨は「怪しいもの」や「危ない」といったイメージがついている現状があるよ。
今回は仮想通貨の流出事件について解説していくよ!
仮想通貨の安全性
仮想通貨の流出事件は日本国内だけでもマウントゴックス社、CoinCheck、Zaif、BITPoinと複数の取引所で発生しており、世界中ではさらに多くの流出事件が発生しています。
ハッキングによる仮想通貨の流出事件が起こるたびに報じられる被害額の大きさや事件の頻度から、仮想通貨の安全性は本当に大丈夫なのかと疑問を持つ人も多いようですが、実は仮想通貨そのものには問題がなく、仮想通貨の保管方法が要因となっている事件が多いのです。
取引所の管理体制の脆弱性からハッキングされ流出しているケースがほとんどみたい。
そうだね。まだまだ発展途上だからセキュリティ体制が整っていない部分もあるんだ。
仮想通貨取引の流出はなぜ起きるのか
ホットウォレットに保管されているから
仮想通貨が流出する原因の1つに仮想通貨がホットウォレットに保管されていることが挙げられます。
ウォレットとは簡単にいうと仮想通貨を保管ている財布のようなイメージです。
ホットウォレットは常にインターネットに接続されているため送金には便利な一方で、常に外部からのハッキングの危険性にさらされています。
インターネットに接続することなく仮想通貨を保管する方法もあるのですが、世界中で起きた仮想通貨の流出事件はホットウォレットからの流出であるケースが多いです。
仮想通貨の不正流出動向を監視するアメリカのセキュリティ企業「サイファートレース」の調べによると、2019年1月〜3月では12億ドル(約1300億円相当)が交換業社から流出していることが分かりました。
その流出の原因はホットウォレットの状態にあったのです。
顧客との取引の際に、インターネットに接続する瞬間をハッカーに狙われていると考えられています。
ハッカーへの対策は様々なものがありますが、大きな効果を上げることはできていません。
ハッキングから仮想通貨を守る
ハードウェアウォレットを使う
ハッキングから仮想通貨を守る効果的な方法は、購入した仮想通貨を取引所に置いたままにせず、安全性の高いハードウェアウォレットに保管する方法です。
取引所ではユーザーの利便性を考えてホットウォレットを利用していることもありますが、利便性と安全性を両立することは難しいのです。
仮想通貨は投資の対象であると同時に決済手段としても利用されているため、保有している全ての仮想通貨をハードウェアウォレットに移すことは決済手段としての利便性を損ねてしまいます。
なので、取引所のホットウォレットに置いておく仮想通貨はすぐに使いたい範囲にとどめ、補完用にはインターネットに接続されていないハードウェアウォレットと使い分けるのが良いでしょう。
なるほど!そうすれば万が一、流出してしまってもハードウォレットの仮想通貨は守られるね!
うん。通貨を一箇所にまとめるのは流出した時に大きなダメージくらうよ。
何事も分散が大切。